不登校の昼夜逆転を防ぐ・治す方法
こんにちは、とみおです。
今回は不登校の子どもの昼夜逆転を防ぐ・治す方法について書いていきたいと思います。
昼夜逆転とは深夜に活動し、明け方に眠り、午後に起きてくるような生活サイクルになってしまうことです。
不登校の子どもが夜遅くまで起きていて、朝起きないということがあるのではないでしょうか?
昼夜逆転はさせないほうが絶対にいいです。
昼夜逆転の多くは、朝や昼は学校がある時間なので気持ちが重くなります。
しかし、学校とは関係のない夜になるにつれ、気持ちが軽くなっていきます。
それにより、活動して眠る時間が遅くなり、起床時間もどんどんずれていくことで昼夜逆転は起こります。
学校への復帰は遠ざかりますし、
夜型の生活になってしまうと自律神経やホルモンバランスが乱れてしまい、精神的にも落ち込みやすくなってしまいます。
将来のことを考えるとやはり規則正しい生活が大切です。
そこで不登校になったら昼夜逆転を防ぐ・治す方法について紹介していきます。
昼夜逆転はなぜ起こるのか
昼夜逆転は、寝る時間が遅くなっていくことで引き起こされた不登校の2次的な症状です。
主に以下5つ理由が考えられます。
- 学校に行く時間に起きなくて済む
- 不安で眠れない
- 家族に会いたくない
- 遅くまでネットやゲームをしている
- 何もしないから疲れない
これらが複合的に合わさり昼夜逆転は起こってしまいます。
それぞれ解説していきたいと思います。
学校に行く時間に起きなくて済む
初めに昼夜逆転になってしまう1番の原因です。
これが他の要素と合わさって昼夜逆転は引き起こされるとも言えます。
学校に行く時間に起きると、
親と行く行かないの言い合いになったり、他の人は普通に登校しているのに行けない自分に劣等感を抱いてしまいます。
言い合いにならなくても朝に親から「今日は学校どうする?」と聞かれるだけで子どもにはプレッシャーになっています。
朝起きなければ学校はどうするかのやり取りがなくて済み、自分でも行かなきゃと悩まなくて済むので、自然と起床時間が遅くなってしまうのです。
不安で眠れない
- 明日は試験だ…
- 昼間に怒られたことが頭から離れない…
- 明日はあれもやってこれもやらなきゃいけない...
布団に入ったものの、このような頭の中の不安が消えず、気づけば1~2時間経っていた。
こんな経験誰でもあるのではないでしょうか?
不登校だと常に不安にさらされています。
夜になって布団に入ると、進学や勉強の心配、学校に行けない自分を責めたりもしてしまいます。
眠れずに他のことを始めたり、考えているうちに眠るのが朝になってしまい、生活サイクルが乱れてしまうのです。
家族に会いたくない
日中は家族や兄弟に怒られたり問い詰められたりしたことで、会ったらまた何か言われるかもしれないと思い、顔を合わせることを避けます。
夜中はみんな寝ていて顔を合わせる心配もないので夜型の生活にシフトしていきます。
家族全員で学校の話を避け、何気ない日常会話をするように協力してください。
学校の話をされるのが本人にとって1番嫌なのです。
遅くまでネットやゲームをしている
不登校になるとネットやゲームにのめり込むことが多いです。
理由はこれらをしている間は現実を忘れられるからです。
また親が起きている時間には何か言われるかもと思い、夜中に始めます。
無くなったら朝起きて学校にも行くのでは?と一度は考えるでしょう。
ですが取り上げることは絶対にやめてください。
誰でも好きなものを無理やり取り上げられたら怒ったり悲しくなります。
ふさぎ込んで引きこもってしまう可能性も高いのでやめましょう。
ほとんどは、学校に行けなくなってネットやゲームにハマったわけであり、ネットやゲームにハマったせいで学校に行けなくなったわけではありません。
ハマったのはあくまで結果論であり、学校に行けない理由の根本が解決したわけではありません。
本人も必ずいまのままではダメだと思っています。
ネットやゲーム以上に夢中になれるものが見つかれば自然とやる時間は減少していくので心配いりません。
何もしないから疲れない
1日何もせず過ごしていたら疲れないので体のエネルギーが有り余ってしまいます。
最初のうちはたまっていた疲れなどで普通に眠れますが、1週間くらい経つとゴロゴロしてスマホ見て…などして過ごしていると眠れなくなってきます。
運動や外出などして程よく体を動かせば解決します。
昼夜逆転はどうしたら防げるのか
昼夜逆転を防ぐ・治すには家族の働きかけが必要不可欠です。
それは学校に行かせないこととコミュニケーションを取ることです。
それぞれ解説します。
学校に行かせることをやめる
まず初めに、タイトルの通り
学校に行かせることをやめましょう。
これだけ言うと誤解が生じますが、
朝起きられないのは学校に行きなさいと親から言われたり、自分でも行かなきゃ行かなきゃというプレッシャーです。
ですので、
まずは朝起きても学校には行かなくていいということを子どもに伝えてください。
「行きたくなったら行けば?」くらいのスタンスを親が取ってくれていると不安が解消され、気が楽になります。
それにより、朝の気持ちが軽くなって起きることが苦ではなくなります。
ですが親としては行けるなら行ってほしいでしょうからそんなこと言えない...
と思う方もいるでしょう。
しかし、朝起きれなければそもそも学校には行けないです。
この場合行く行かないはいったん置いておき、1つずつ改善していきましょう。
コミュニケーションをとる
学校に行かなくていいと分かっても、家族と会いたくないなどの理由で家に居ずらいと夜に活動してしまうので、昼夜逆転は治りません。
やはり家では日常の何気ない会話が大事になります。
子どもが学校や悩みの話をすることは勇気がいることです。
あなたは悩みを話すなら、普段からよく話す友人と、たまにしか話さない友人のどちらなら話しやすいですか?
前者の方が圧倒的に話しやすいはずです。
それと同じで両親とコミュニケーションがとれていないと学校のことについても話しづらいのです。
子どもの学校の話には耳を傾けても、その他の話には傾けていますか?
学校の話しか聞いてくれないと思われているかもしれませんか?
会話があっても学校の話ばかりだと家の居心地が悪くなり、ふさぎ込んだり部屋にこもったりしてしまいます。
学校以外の話をしてください。
夕飯は何がいいか、テレビや映画・YouTubeなどの動画を一緒に見て話したり、スマホや据え置きゲームを一緒にやったりとなんでもいいです。
あとは家にずっといるとやはり気が重くなってしまうものです。
気晴らしに週末はお出かけに誘ってみましょう。
近くだと知り合いに会うのを嫌がるので少し遠くに誘えば来るかもしれません。
最後に
私の両親は朝学校に行っていた時間に必ず起こしてきましたが、学校に行く行かないは聞いてこず、ただ朝ごはんできたよと毎日起こしてくれました。
最初は学校のことでうるさく言われましたが、朝起きたがらないことで途中からは何も言ってこなくなりました。
規則正しい生活ができていたので高校に入ってからは遅刻せず通えました。
不登校の当時はもっと寝てもいいじゃんと思ってましたが、生活リズムが狂わなかった
ことは本当に感謝しています。
昼夜逆転は健康に悪く、学校や家族とより離れてしまう原因にもなってしまいます。
遅くとも朝は9時くらいには起きられるようにしたいところです。
将来を考えると、学校も職場など日中にやっているものがほとんどなので、やはり規則正しい生活の方がいいです。
ですが不登校になってしまったら、学校のことを考えてまう朝は起きたくないものです
大切なのは家族の働きかけになってきます。