学校に行けなくても大丈夫!不登校のための学び場
こんにちは、とみおです。
今回は不登校で学校に行けなくても、様々な選択肢があるということを紹介していきたいと思います。
子どもが不登校になってしまい、なにもせず家にいたら心配が大きくなるのではないでしょうか?
- 勉強してないけど進学はできるのか...
- 出席日数が心配…
- 将来のコミュニケーション能力は大丈夫かな…
- このまま引きこもりになってしまうのでは...
などあると思います。
勉強に関しては習慣がある子ならそれほど心配ないかもしれませんが、
不登校になってからゲームやスマホ、テレビなどばかりで勉強してない子は多いはずです。
家にずっといる罪悪感から友達からの連絡を遮断してしまうことも多いです。
いくら家の居心地がよくても、学校のことが頭からは離れずにモヤモヤしたり劣等感を感じてしまうものです。
ですが学校には通いたくても通えないという状態です。
私も不登校になってから家にいても学校のことが頭から離れず、休んでいるのに休んでいない感じがしていました。
友達とも一切連絡を取らないようにしてました。
勉強も休んでいてどんどん離されていっているのを感じましたが、習慣がなかったので自分でやっても続きませんでした。
家の外に出るきっかけは、適応指導教室という不登校の子どもが集まる教室を進めてきたからです。
※どのような場所か後ほど詳しく説明します。
最初は乗り気じゃなかったですが、母親を少し安心させたかったというのもあり通うことに決めました。
入ってからは同じような境遇の子たちが多く、友人もできたのでストレスなくほぼ毎日通うことができました。
通って思ったことは、家で何もせずいるとストレスだけが溜まっていき、自分で自分を責めて壊してしまうなということです。
大切なのは家以外の居場所ができたり、家から出られなくても熱中できるものがあることです。
そうすれば悩むことも少なくなり、本来の自分が取り戻せると思いました。
この様な私の経験から、今回は不登校のために学校へ通う以外にも選択肢があるということを紹介したいと思います。
どうぞ最後までお読みいただければと思います。
別室登校
別室登校とは学校のクラスルームに行かず、相談室や保健室に通うことです。
タイトルで学校に行けなくてもと書いてしまいましたが、選択肢の1つとして紹介させてください。
通学したら相談室や保健室などの別室で自習や本を読んだりして1日過ごします。
時々担任の先生やほかの先生が勉強を教えてくれたり、友達が様子を見に来てくれたりもします。
もちろん友人に会うのが嫌だったら遠慮してもらうよう頼むことも可能です。
小中学校ではほとんどの場合出席扱いになりますので受験にも有利です。
※高校生の場合は出席にならない例が多いようです。
学校に行くことが難しくなっている中、別室でも通えるならそれはとても大きなことです。
イベントごとや何となく授業に出てみようと思ったなど、ちょっとしたことがきっかでクラスルームにも復帰ができたりします。
毎日が難しかったら週に1回などでも大丈夫です。
行けることに大きな意味があるので無理のない形で通いましょう。
ですが、やはり先生が1つ1つ勉強を見てはくれないので遅れてしまいます。
また、教室に行けないとほかの先生や同じクラス・学年などの人目を気にするようになってしまいます。
私も毎日別室登校している時期がありました。
普段は別室で自習をしていましたが、テストのみ教室で受けたりもしました。
イベントごとだけでも出ないかと言われたりもしましたが、何となく気が進まなかったです。
今考えると人の目を気にしすぎだったのかと思います。
普段来ていないからなにか言われたり、思われたりするのではないかとずっと考えていてあと一歩が踏み出せなかったです。
今ではその時の自分に、お前なんか大して注目もされていねーよと言えますが(笑)
結局夏休み明けにそれまであった通う気力が切れてしまい、不登校になりました。
もしこれから復帰を目指したり、急にクラスルームに行けなくなったなどの初期段階としてまずは別室登校という選択は悪くないと思います。
ですが、必ず復帰できるとは限らないのでその他の選択も検討しておくといいです。
適応指導教室
主に市区町村の教育委員会が設置している、小中学生の不登校児向けに学校とは別に設置された教室です。
不登校などの同じような悩みを抱えた他の学区の生徒も通っています。
学校と連携しており、クラスルームへの復帰を目的にしています。
こちらも学校への出席扱いになります。
退職した元教師が指導員として教えていることが多いです。
授業数は各教室によって違いますが、授業は1日2~3コマ程度で、その他に読書や運動などが組み込まれていたりします。
それぞれに合った個別指導や数人集めての授業があります。
好きな時間に来て好きな時間に帰っても大丈夫です。
例えば午前中だけや2コマ目の授業から来るなど無理のない範囲で通うことができます。
また、登校日も毎日でなく週2回だけなどと選べます。
私は別室登校ができなくなったときに、毎日通っていました。
その時は学校に通いながらも週に1回だけ来ている人もいたり、学校に復帰してたまに疲れたらこちらに来るといった人もいました。
私が通っていた教室の時間割は以下になります。
教室によって違いますので参考にどうぞ。
10:00~10:45 1コマ目
↓
10:45~11:00 休憩
↓
11:00~11:45 2コマ目
↓
11:45~12:00 清掃
↓
12:00~13:00 昼休憩
↓
13:00~13:45 3コマ目
↓
13:45~14:00 休憩、着替え
↓
14:00~15:00 運動
↓
帰宅
最初から全部出る必要はありませんので、慣れるまでは無理に参加させなくて大丈夫です。
勉強は個別で教科書の内容に沿ってやりますが、生徒数が多いと付きっきりとはいきませんでした。
学校のように通って勉強するという習慣づけとしては意味がありますが、正直あまり頭には入らないです。
一般受験を考えると学習塾などで足りていないところを補う必要があります。
ですが、皆同じような悩みを抱えている子どもが多いので、
友人ができたりなどコミュニティの場としてはとてもいいところだと思います。
気が合う友達ができたら家に居るより通う方が楽しくなると思います。
事実、私も友達ができて通うのが楽しかったです。
毎日のように通えていて、高校に入ったときもそれほど違和感なく通えました。
自分には中学校が合わなかっただけなんだなと思いました。
合う合わないはありますが、家で暇を持て余すほど、余裕が出てきた子どもの選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。
フリースクール
フリースクールとは何らかの理由で学校に行けなくなった小中学生、施設によっては高校生が学校の代わりに通う、NPO法人や個人が運営している施設です。
こちらも学校への出席扱いとなるケースが増えていますが、高校生が認められることはまだ少ないようです。
学校ではないので教員免許を持ってない人や大学生のスタッフなども働いています。
どのフリースクールにも共通して言えることは、
1人1人の主体性の尊重と心に傷を負っている子が多いので精神面でのサポートに力を入れていることです。
進学なども見てくれるのでサポートは1番充実していると思います。
その他は決まったカリキュラムがないので、特徴は各スクールによって様々です。
クラスがあればないところもあったり、
勉強に力を入れているところもあれば行事をたくさんやっているところ、
自宅で支援を受けらるものや寮などで生活するところなどもあります。
通学制ならばこちらも好きな時間に行き、好きな時間に帰るということができます。
同じような悩みを抱えている子が多いので友人も作りやすいはずです。
しかし民間が運営していますのでお金が掛かります。
文部科学省の調べでは平均で以下の通りです。
入学金 50,000円
授業料(月額) 33,000円
決して安い料金ではないの入学を考える場合は両親でよく相談して決めてください。
私はフリースクールを検討はしていましたが、結局通いませんでした。
ですが、通っていた人から聞いた話では勉強に力を入れていたり、運動ばかりしていたという人やゲームをしていたという人もいました。
みんな家以外の居場所ができて楽しかったと言っていました。
合う合わないが子どもによってあります。
体験や見学などを行い子どもに会うフリースクールを見つけてください。
フリースクールの選び方がとても詳しく書いてある記事があったので紹介します。
入学を考えるときの参考にしてみてください。
ICT学習
ICTとは情報通信技術の略です。
要はオンライン学習のことを指します。
PCやタブレットがあれば自宅で手軽に勉強できるのが大きなメリットです。
最近は条件を満たせば学校への出席扱いになるものがあります。
その実績が確認できた2つのサイトを紹介します。
共通して言えることは
- 無学年学習システムという学年の範囲をさかのぼったり先取りして、個人に合わせて勉強できる
- ネットを通じて各スタッフのアドバイスや学習計画の指導を受けられる
すらら
主な特徴
- 子どもから大人まで誰でも利用可能
- 小中高までの幅広い学習分野に対応
- テスト機能の充実
- 月額10,000円前後とほかのサービスに比べ割安
クラスジャパン小中学園
主な特徴
- 不登校の小中学生が利用可能
- プログラミングや小学生の英語など新学習要領にも対応している
- 保護者専用の24時間ネット健康相談サービス
- インターネット上でサークルや部活に参加でき、友達が作れる
- 月額20,000円
外に出ることが難しい子どもや、勉強の遅れをカバーできるので選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。
学習塾・家庭教師
こちらは詳しい説明はいらないかと思います。
料金は高いですが、前述したものを含めても勉強面では1番特化しています。
不登校におすすめしたいのは、自分の分からないところから教えてくれる個別指導の塾と家庭教師です。
正直できるなら始めたほうがいいと思います。
勉強が全てだとは思いませんが、もし学校に復帰しようとなった場合に復帰の壁として勉強の遅れがあります。
また高校や大学への進学を考えたときは必要不可欠なことなので、できた方が得は大きいです。
ですが経済的に負担も大きいですし、
まず勉強は二の次で子どもの心が元気になることが最優先です。
適応指導教室に通って余裕が出てきたら塾にも行かせたり家庭教師にお願いするなどのステップを踏むのがいいと思います。
選択肢はまだまだあります、始めてくれたらラッキーくらいに思っていてください。
私は高校受験のために、適応指導教室に通いながら個別指導塾にも行っていました。
受験では失敗もしましたが、高校に入学してからの勉強につまづかずに済み通っておいてよかったなと思いました。
最後に
以上になります。
補足としていくつか注意点を書かせていただきます。
学校外の施設を利用するには学校側とよく相談してから決めてください。
勝手に行かせててしまうと、出席扱いにならなかったりしてしまいます。
また不登校になってからすぐに「ほかの施設行ってみない?」などと言っても嫌がるでしょう。
しばらく休めば元気がでてくること多いので、何もやることがなく暇を持て余すようになってきたタイミングで提案するといいかと思います。
ご覧いただきありがとうございました。